山路を登りながら、こう考えた。

山路を登りながら、こう考えた。

山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。
住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生まれて、画が出来る。

人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣りにちらちらする唯の人である。唯の人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。
あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりも猶住みにくかろう。

by 漱石


大好きな「草枕」の冒頭です。
もうね、いろいろ凝縮されまくって、ぐうの音もでないよね。




(再登場)↑の写真を撮った時、草枕の冒頭を思い出したんですね。熊本県にあると言われるその「山路」がこんな感じかどうか全く存じませんけれど、「私は歩いている時、何も考えていない」事に気付いて、泣けた。という話です。


漱石、凄まじい!
私の頭は「空っぽ」でしたからね。

「坑夫」の主人公も冒頭でひたすら歩きながら考え事をしていた様に記憶しているし、彼は歩きながら考え事をするタイプだったんでしょうかね。「ブログネタでもなんでもいいから、何か考えてみよう!」と試みたものの、すぐ忘れて気づいたら空っぽになっちゃっているのですよ。

歩きながら考え事ができるなんて凄いな〜漱石。
Soseki Museum、行ってみたいな〜。
http://www.visitlondon.com/things-to-do/place/433224-soseki-museum-in-london






書評とか書けないので余談
私が「草枕」が好きな理由は主に4点あります。

1. (上記のとおり)冒頭が素晴らしい!
2. ジョーク満載で爆笑ポイントが多い。
3. 話自体はあんまり面白くない。
4. 結末が「なんてこった〜」もしくは「まじっすか!?」

※私的には「なんてこった〜」なのですが、同僚の口癖「まじっすか!?」の方がしっくりくる様な気がします。


ちなみに「草枕」は、漱石作品の中では3番目に好きです。2番目はこれまた爆笑ポイント満載の「我輩は猫である」です。漱石の作品は笑えるから好きって云うとあまり共感されません。笑えるのが好きと言いつつ1番好きなのは「硝子戸の中」です。特にヘクターのくだり。


残念なことに、これまでこのランキングが同じだった人に会ったことがありませんから、皆さま漱石作品をお読みになる場合は、別の人のオススメをご参考になさってくださいませ。

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