映画、「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」感想+ネタバレ追記

映画、「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」感想+ネタバレ追記

Netflixにおススメされたので、見直してみました。おススメではありませんが、イギリス映画なので、なんとなく。

基本情報

原題
The Iron Lady
邦題
マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙
タイプ
伝記
公開年
2012年1月6日
原作者
アビ・モーガン
脚本家
アビ・モーガン
監督
フィリダ・ロイド
出演者
メリル・ストリープ, ジム・ブロードベント, オリヴィア・コールマン
公式サイトURL
おススメ度
3 (1~5点)

ストーリー

イギリス初の女性首相、マーガレット・サッチャーの伝記映画です。認知症を患って、亡くなった夫、デニスの幻覚を見るようになり、彼との会話を通して、過去の自分を回想する形で、ストーリーが進みます。回想は、同世代の女性たちがおしゃれで華やかに楽しんでいたのを脇目に、勉強して、オクスフォード大学へ進学したころから、首相退任までに渡ります。

IRAテロ、高い失業率、立て続く抗議運動にストライキ、フォークランド紛争、など激動の時代に、毅然とした態度で意思決定を続けていた様子が描かれています。

感想

伝記なので、最初からネタバレ全開です。

国のリーダーは、どの時代も、どの国でも、大変なのでしょうが、党代表選に際して後押ししてくれたMPのAirey Neaveが、IRAの爆破テロで亡くなったり、同じくIRAの爆破テロで自身と夫の命が危なくなったり、かつては政治家が攻撃の「標的」だったことが伺える描写に衝撃を受けました。

その他、はげしい抗議運動や、ストで町中にゴミが放置されている昔の映像に、イギリスって過激だな!っと驚きを禁じえません。そんな中で、自分の信念を通し、嫌われる政策でも譲らず、戦争も辞さない強い女性っぷりで、Iron Lady (鉄の女)、なるほど納得です。

日用品店を経営しながら、地元の政治家でもあったお父上の影響を受け、信念を通すのはすごいなと思いましたが、人の話を全く聞かない一人よがりな描写が多く、特に後半のキャビネットでのディスカッションは目が当てられない有様でした。(高い消費税に加えて)お金持ちも、貧しい人も隔たりなく、国民全員に等しく課税する政策を推し進めており、「貧しい人も税金を払わないと政治を自分事にとらえない。」との主張は、理想を追いすぎている印象がぬぐえません。

私の勝手なイメージでは、イギリスってノブレスオブリージュな国で、貧富の差があることを前提に、富む側に義務と責任を求める文化だと思っていて、彼女の意図するところは、理解できなくはないけれど、急激すぎたのかもしれません。

最終的にこの事で党で孤立してしまって退陣を余儀なくされた様な印象を受けましたが、態度云々の問題ではなく、純粋に賛成できる政策でもなかったように思えます。

首相としてのキャリアと家族、子供たちとの関係が折々に映し出され、それが、退陣して、夫を亡くし、認知症を患い、息子が会いに来てくれず、夫の遺品を整理する寂しい姿と非常に対象的で、強い印象を残します。

総括すると、普通の家の子が、背伸びして、頑張って勉強して、逆境を乗り越えて男性社会に社会進出して、強い信念をもって、家庭を犠牲にしたら老後はこんなに寂しい思いをしますよ。っというようなメッセージ??を受けてしまって、救いがない感じです。

どこで読み違えたのか?、伝記だからこんなものなのか?、なんだかよくわかりませんが、イギリスで評判が悪くても仕方がない感動するというよりは、心が痛む映画でした。

「思考」が「運命」につながる

レビューとしては辛口気味なので、Netflixで見返したことで、メモが出来た「名句」を下記にメモしておきます。

認知症をみてくれる医師に、「私は大丈夫だと考えているから、大丈夫なのよ。」っと屁理屈を繰り出していたのですが、お父上がよく言っていた言葉だそうです。屁理屈に使うにはもったいない名句だなと思いました。

Margaret Thatcher, 「The Iron Lady」より引用

Watch your thoughts, for they become words;
watch your words, for they become actions;
watch your actions, for they become habits;
watch your habits, for they become your character;
and watch your character, for it becomes your destiny.

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