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映画、「プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂」感想

「ヘンゼル & グレーテル」のジェマ・アータートンからのハシゴです。毎回違う顔で出てくるジェマ・アータートンは、今回は割と個性的な顔(メイク)でエキゾチックな感じ出ています。対照的に、10代のころからちょっと老けたぐらいで全く見間違う要素のない濃い男ジェイク・ジレンホールがお相手役です。そしてパトリック・スチュアートと共にイギリス2大ハゲ頭に君臨するベン・キングズレーがまたエキゾチックでいい味出しています。


基本情報


邦題 プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂
原題 Prince of Persia: The Sands of Time
タイプ ドラマ
公開年 2010-05-21
監督
マイク・ニューウェル
脚本
ボアズ・イェーキン、他
出演者
ジェイク・ジレンホール、ジェマ・アータートン
公式サイトURL
おすすめ度 3 (1~5点)

ストーリー

allcinemaサイトより引用;
史上空前の繁栄を極める古代ペルシャ。親のないスラムの少年ダスタンは、友人を救うための勇気ある行動が王の目に止まり、養子として王宮へ迎え入れられる。それから15年、第3王子として“ペルシャのライオン”と異名をとるほどの勇者に成長したダスタン。彼は兄や叔父ニザムと共に聖なる都アラムートを征服、ある1本の短剣を戦利品として手に入れる。しかし、父王に贈ったアラムートの法衣に毒が塗られていたことから王が絶命、暗殺の容疑者となってしまう。そんな中、捕虜の身に甘んじていたアラムートの姫タミーナが彼の逃走を助ける。実は彼女の目的はダスタンの短剣にあった。それは、時を戻し、過去を変え、世界をも支配する強大な力を得ることができる伝説の“時間の砂”を操る唯一無二の代物だったのだ。また彼女は、“時間の砂”を邪悪な者から守る一族継承の使命を担っていた。こうして、ペルシャ帝国軍と闇の暗殺者集団ハッサンシンに追われることとなったダスタンとタミーナは、父王殺しの真犯人と“時間の砂”を求め、過酷な冒険に旅立つのだが…。

感想

もともとアクションゲームの実写化なので、ふんだんなアクションとドタバタと手に汗を握る展開がお約束されている上に、何も知らないのに「あぁ!ペルシャってこんなイメージ」って感じの雰囲気に浸かれる良作です。

バイオハザードにしても、トゥームレイダーにしても、アクション、アドベンチャー系のあくせく手を動かさなければならないゲームがとても苦手な究極の運動音痴には、動かずしてゲームの雰囲気を味わえる素晴らしい機会です。2016年は、アサシンクリードが映画かされるっポイですね。うむ。楽しみ。

本作は、プリンスがプリンセスと出会って共に旅をするラブの要素がありますから、女性にも結構楽しめるかもしれません。カップルで観ても互いに退屈しないかも。

どう見てもかわいくないことがあるジェマ・アータートンは、本作ではなかなかかわいく映っていますから、多分ちゃんと助けたくなります。

個人的に、海外出張の際にホテルで繰り返し観た流し映画です。何度見てもそんなに退屈でもないので、初見の人にも楽しくご覧いただけると思しき無難な映画化と思われます。


2016-08-20
のろのろ


映画、「ヘンゼル & グレーテル」感想

「アメリカン・ハッスル」のジェレミー・レナーからのハシゴです。たまにはマイナーっぽい映画もどうかなと。B級臭がプンプンしますが、ま、その通りです。ヘンゼル役のジェレミー・レナーは、アクション系によく出ているので、こなれたかっこいいアクションを披露してくれます。グレーテル役のジェマ・アータートンは、出る映画によってビジュアルが違いすぎて、全く同じ人に見えないんです。整形しているってわけでもなさそうなのに…毎回どんな顔で出てくるのか楽しみです。ちょっと違う意味でのカメレオン役者です。


基本情報


邦題 ヘンゼル & グレーテル
原題 Hansel and Gretel: Witch Hunters
タイプ アクション
公開年 2013-02-27
監督
トミー・ウィルコラ
脚本
トミー・ウィルコラ、D・W・ハーパー
出演者
ジェレミー・レナー、ジェマ・アータートン
公式サイトURL
おすすめ度 3 (1~5点)

ストーリー

allcinemaサイトより引用;
親に捨てられ、森で迷子になってしまったヘンゼルとグレーテル。森の奥深くにあったお菓子の家にたどり着き、そこに住む魔女に捕えられた2人だったが、魔女をだましてかまどに突き落とし、無事に戻ることができた。その15年後、大人になった兄妹は魔女ハンターとして賞金稼ぎの日々を送っていた。ある日、子供の誘拐事件が多発する村から、事件の解決を依頼され、黒魔女ミュリエルを追うことになるが、魔女は兄妹の出生の秘密を握っていた…

感想

グロい映画が苦手な私でも割と楽しく観ることができました。2012年に白雪姫が2本程映画化され、結構人気だったのですが、「ヘンゼルとグレーテル」だとB級臭がするのはなぜでしょう…

敵が十分に気持ち悪くて、やっつけがいがありますし、武器も凝っていて(でもプリーストの武器の方がちょっと勝ってる)、「15年こればっかやって板についてます!」って感じのこなれたアクションもかっこいい、気晴らしに最高な中身のない映画です。

なんか、グロすかっとしたい(←意味不明)、そんな気分の時に、過度の期待を抱かずみる事をオススメいたします。


2016-08-19
のろのろ


映画、「アメリカン・ハッスル」感想

「ジュリー&ジュリア」のエイミー・アダムスからのハシゴです。この映画には、役者さんの使い方というストーリーと関係ないところで度肝を抜かれました。クリスチャン・ベールのもったりとしたお腹と斬新なヘアスタイル!!!ダークナイトどこいった~~!から始まって、セクシーなエイミー・アダムスに、ぶっ飛んだキャラのジェニファー・ローレンスに、もじゃなブラッドリー・クーパー。ドン引きしながら見てたら、2時間後には慣れたところが、名優パワーでしょうか…


基本情報


邦題 アメリカン・ハッスル
原題 American Hustle
タイプ ドラマ
公開年 2013-01-01
監督
デヴィッド・O・ラッセル
脚本
デヴィッド・O・ラッセル、 エリック・シンガー
出演者
エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー
公式サイトURL
おすすめ度 4 (1~5点)

ストーリー

allcinemaサイトより引用;
太鼓腹で一九分け頭のアーヴィンは、愛人にして相棒のセクシー美女シドニーと完全犯罪を続けてきた天才詐欺師。そんな2人はある時ついに捕まってしまう。ところがイカれたFBI捜査官リッチーは、もっとデカいヤマを狙ってアーヴィンに捜査協力を迫る。こうして危険な囮捜査をするハメになったアーヴィン。やがて彼らのまいたエサに期待以上の大物が引っかかってくる。そんな中、嫉妬に狂ったアーヴィンの妻ロザリンの予測不能の行動が作戦全体を混沌へと陥れてしまい…。

感想

1979年のアトランティックシティーが舞台となっており、登場人物の衣装やヘアスタイルがいろいろ凄いことになっており、現代との違いを存分に味わえる「映画見た~~!」って感じになれます。

実際の「アブスキャム事件」という収賄事件を基にしているそうですが、詐欺ストーリーなので、手に汗握る部分もそれなりにあります。

それぞれのキャラクターもめちゃめちゃ濃くて、ドン引きしながらも引き込まれていきます。どのキャラもそれぞれに突っ込みどころと共感どころがあって、そういう意味でも印象深いです。あ、にやけた男、ブラッドリー・クーパーに関しては、個人的に苦手なタイプで、どの映画でも常に共感できません。今回もいつも通りでした。


日本語では「ハッスル」というと、ノリノリな感じのイメージがありますが、英語では「詐欺」の意味でも使われます。

脱線ですが、BBCのドラマに「Hustle」という詐欺師(コンアーティスト)グループの勧善懲悪ならぬ勧悪懲悪ドラマがあって、私は全8シリーズ観ちゃっています。俳優しりとりのどこかで紹介できる日が来るといいのですが…


本題に戻します。ストーリーは、詐欺モノなので、詳しく書きませんが、結構大人で複雑な気持ちになれる感じです。明るいような酸っぱいような開き直っているような。

「感動の嵐」にも飽きたな~っと気分を変えたいときにオススメです。


2016-08-17
のろのろ


映画、「ジュリー&ジュリア」感想

「クレイマー、クレイマー」のメリル・ストリープからのハシゴです。若かりし頃のメリル・ストリープは、儚くて、弱くて、自信がない役を好演していましたが、最近のメリル・ストリープは、「強い人」の代表みたいになっていますね。でも、本作、見どころはなんといってもエイミー・アダムス!かわいぃぃ~~。セクシーなドレスを着ても、セクシーなメイクと表情でも、なんかかわいい!それがエイミー・アダムス。本作ではそのかわいさを十分ご堪能いただけます。

基本情報


邦題 ジュリー&ジュリア
原題 Julie & Julia
タイプ ドラマ
公開年 2009-08-07
監督
ノーラ・エフロン
脚本
ノーラ・エフロン
出演者
メリル・ストリープ, エイミー・アダムス
公式サイトURLhttp://bd-dvd.sonypictures.jp/julie-julia/
おすすめ度 5 (1~5点)


ストーリー


29歳の働く女性ジュリーは、小説家を志していたが、現状はつまらないOL生活。友人たちの成功を知り、落胆し、そして奮起する。
そして、憧れの料理研究家ジュリア・チャイルドの524のレシピを365日で作るという壮大な目標を立て、その様子をブログにつづる。

ジュリーの憧れの対象ジュリア・チャイルドは、夫の海外赴任でパリに渡り、フレンチに魅了される。名門料理学校ル・コルドン・ブルーに入学し、冷たい周りの反応にも負けず、食への情熱をたぎらせ、困難を乗り越えていく。そして、ジュリーが50年後に挑むことになる524のレシピをまとめた料理本を出版する。

2人の女性が奮闘する様子が交互に入れ替わりながらストーリーが進行する。


感想


この作品の主人公は、ジュリー(エイミー)であり、ジュリア(メリル)でもあるのですが、私にも自分にはできないと諦めてしまったことがある為か、ジュリーの目線により共感できました。夢をかなえて嬉しそうにしている友人と自分を見比べて、自信を無くすことって、ありますよね。うんうん。

ジュリーもそんな煮詰まったというか、閉塞感を抱えてがっかりしてしまっていて、それがなんだか身につまされました。
ジュリアも落ち込んだりしていましたが、なんというか、とてもパワフルな女性って感じが最初から伝わってきて、心配しなくても成功しそうだね…ってスルーしてしまいました。

ジュリーが凄いなと思ったところは、その目標の高さです。
「365日で524レシピを制覇する!」って、現実的に考えて厳しくないですか?
料理って、道具をそろえたり、材料をそろえたり、手順を頭に入れたりと、大変じゃないですか?

一般的な主婦が、どのくらいの頻度でレパートリーを増やすのかわかりませんが、割と同じものを繰り返し作るわけですよね。平均すると毎日1品以上の新料理に挑戦し(しかもフレンチ)、更にブログに書くって、仕事しながらやる事じゃないですよね。勢いとはいえ極端だよ~~っと、思いました。

仮に私が料理嫌いじゃなかったとしても、目標設定の時点で、週に1レシピ、10年ぐらいかかりそうです。あはは。

まぁ、こういうところが凡人と凄い人の差なんでしょう。
元々小説家を目指していたぐらいだから、書くのも得意で好きだったのでしょうけれど、人気が出て映画化されるまでになって本当によかったね!!って、心から思えます。

私自身、昨年あまり深く考えずにブログを始めて、1年継続できた時には自分でもとても驚きました。特にテーマがあるわけでも、人気があるわでもない、ひっそりとした雑談ブログですが、続けられたこと自体に励まされたというか、自信につながりました。そういう意味でもとても共感できる作品でした。

ちょっと自分に自信を持てなくて落ち込み気味な人にオススメです。
自分なりの何かに挑戦してみたくなるかもしれません。

映画、「クレイマー、クレイマー」感想+ネタバレ追記

この映画は、子供の頃、子供の立場で観た映画です。テレビで繰り返し放映していました。「クレイマー、クレイマー」が「Kramer vs. Kramer」という親権を争う裁判名であることを知ったのはずっと後になってからです。そのころから30年以上たってもずっと覚えているということ自体が驚異的です。親になったことがありませんから、親の立場では書けませんが、大人になった立場でみなおしてみました。

基本情報

邦題 クレイマー、クレイマー
原題 Kramer vs. Kramer
タイプ ドラマ
公開年 1979/12/19
監督
ロバート・ベントン
脚本
出演者
ダスティン・ホフマン, メリル・ストリープ
公式サイトURL
おすすめ度 5 (1~5点)


ストーリー


allcinemaより引用;
  テッドとジョアンナの結婚生活は8年目を迎え、一人息子ビリーも7歳となったクレイマー家。ジョアンナは、かねてより家庭を顧みず仕事優先の生活を送るテッドに不満を募らせていた。そしてある日、ついに彼女は自立を決断し、家を出て行ってしまう。一転して妻に任せっきりとなっていた家事と仕事の両立をせざるを得なくなったテッド。しかし始めは覚束ないものの、次第に2人の生活にも慣れ、これまで以上に父と子の絆を強めていく。だがそんな中、ジョアンナが突然養育権を訴えてくる。失業したことも重なってテッドに不利な形で裁判が進み、養育権はジョアンナ側に。こうして、テッドとビリーは父子最後の朝食を迎えるのだが…。



感想

メリル・ストリープ、若っつ!ダスティン・ホフマンも、若っつ!
1979年の作品で実に37年も経っているのに、ストーリーとして色あせていないところが凄いです。普遍的なテーマを扱っているからでしょうか?

いや、その頃の時代背景を知っているから懐かしく思うだけで、今の10代、20代の人にはピンとこないのかもしれません。

この40年で女性の労働環境が大きく変わったように思います。社会進出できなかった女性が、社会進出しやすくなったと思われますし、結婚後は「専業主婦」というコースは一般的でなくなったように思います。更には、「専業主婦」を望む女性も、働かざるを得ない環境にあるともいえるかもしれません。

メリル・ストリープ演じる5歳児の母親ジョアンナは、周囲に期待されるロールを全うするのが負担になり、愛する子供を置いてまで家を出てしまいます。家を出るのを止めるダスティン・ホフマン演じる夫・テッドに、「Don't make me go in there. If you do, I swear, one day, next week, maybe next year, I will go right up to the window.」と言って振り切ります。この言葉の前までは、テッドは事の深刻さを理解しておらず、いつものようになだめられると思っていたんですね。

かなり切羽詰っていますね。これ以降はネタバレ編に書きますね。



ストーリーは二人の間の溝(というか大河)を浮き彫りにするところから始まるのですが、追い詰められたジョアンナと、全く理解することができなかったテッドが非常に対照的に描かれています。

仕事人間だったテッドは、ビリー(子供)中心の生活に切り替えるのですが、うまくいかない部分も多く、大人気なく怒鳴りつけちゃったり、喧嘩しちゃったり、しながらコミュニケーションを深めていきます。これは、ジョアンナが出ていかなければ、起きえなかっただろうと思われるので、災いが転じて福となっている最も大きな部分でしょう。

学芸会へいったり、
自転車にのれるようになったり、
ジャングルジムから落ちて何針もぬったり、
そして、有名な「フレンチトースト」。最初は酷いありさまだったのですが、ビリーが家を出なければならない朝は、呼吸ぴったりのチームワークです。


仲直りのシーンで、ビリーが「僕が悪い子だったから、ママは出ていっちゃったの?」的なことを聞きます。それに対してテッドは、ビリーにこう説明します。

「ママは君のことをとても愛しているよ。パパがでも長い間ママを理想の型にはめ込もうとしたのだけど、ママはそんなタイプじゃなかったんだよ。ママはパパを幸せにするためにすごく頑張ったんだよ。でも難しくて話し合おうとしたんだけれど、パパは仕事が忙しいって、自分の事ばっかりで、聞こうとしなかったんだ。」

「パパが幸せだったら、ママは幸せなんだと思い込んでいたんだよ。でもママは実はすごく悲しかったんだ。」

「ママがこれまで家を出られなかったのは、君をとても愛していたからだよ。でもとうとう耐えられなくなってしまったんだ。だから君が原因で家を出たのではなく、パパが原因で家を出たんだよ。」

なんだか凄いです。
大人扱い?というか、ちゃんと向き合っていますね。
そして、ビリーが「Dad, I am sorry.」とか「Dad, I love you.」とか、そういう事を言うたびに、そういう文化なんだとは分かっていても、そのコミュニケーション力の高さに感動します。「ごめんなさい」はあっても、両親に「愛しているよ」なんて、言ったことがないですから。



そして、ジョアンナがニューヨークに戻ってきます。ジョアンナから語られた家を出た理由というのは、「これまでの人生ずっと誰かの母で、妻で、娘で…自分が何者かわからなかった。カリフォルニアに行って、自分を見つけて、仕事も見つけて、自分にもビリーを養えることがわかった。そして自分にとって何が最も大切かがわかったの…」と、親権を主張します。

裁判の開始ですね。タイミング悪くずっと子供との生活を優先してきたテッドは職を失ってします。

火事場の馬鹿力??
凄い強引さで、給与減も飲み込んで、クリスマス前のそぞろな時期になんとか仕事を見つけます。戦うパパです。

裁判は、お互いの悪いところを指摘しあう消耗戦です。テッドは残念ながら負けてしまい、費用がかかろうとも上訴する気満々でいたのですが、弁護士から「子供を法廷に立たせて証言させましょう」との提案に、断念します。

ジョアンナの友人マーガレットが、いつの間にかテッドの友人マーガレットに変わっていくところもジーンとします。徐々に信頼関係を気付いていき、裁判ではテッドとビリーの素晴らしい関係をジョアンナに伝えようとします。よよよ。

そして、ジョアンナがビリーを迎えにくる朝、ジョアンナは、ビリーの「家」は、既にあったことを受け止め、一緒に暮らすことを断念します。ジョアンナが一人でビリーに説明に行くところでエンディングです。お互いに折り合いがついた瞬間です。


この映画に対してずっと抱いてきたイメージは、「悲しい話」だったのですが、見返してみると、妻にとっても、夫にとっても、自分にとって大切なものは何か?を知り、それを大切にすることのきっかけとなったベストエンディングだと思えるようになりました。