映画の感想

このページの記事目次 (カテゴリー: 映画の感想

← 前のページ  total 4 pages  次のページ →  

映画、「アメリカン・ハッスル」感想

「ジュリー&ジュリア」のエイミー・アダムスからのハシゴです。この映画には、役者さんの使い方というストーリーと関係ないところで度肝を抜かれました。クリスチャン・ベールのもったりとしたお腹と斬新なヘアスタイル!!!ダークナイトどこいった~~!から始まって、セクシーなエイミー・アダムスに、ぶっ飛んだキャラのジェニファー・ローレンスに、もじゃなブラッドリー・クーパー。ドン引きしながら見てたら、2時間後には慣れたところが、名優パワーでしょうか…


基本情報


邦題 アメリカン・ハッスル
原題 American Hustle
タイプ ドラマ
公開年 2013-01-01
監督
デヴィッド・O・ラッセル
脚本
デヴィッド・O・ラッセル、 エリック・シンガー
出演者
エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー
公式サイトURL
おすすめ度 4 (1~5点)

ストーリー

allcinemaサイトより引用;
太鼓腹で一九分け頭のアーヴィンは、愛人にして相棒のセクシー美女シドニーと完全犯罪を続けてきた天才詐欺師。そんな2人はある時ついに捕まってしまう。ところがイカれたFBI捜査官リッチーは、もっとデカいヤマを狙ってアーヴィンに捜査協力を迫る。こうして危険な囮捜査をするハメになったアーヴィン。やがて彼らのまいたエサに期待以上の大物が引っかかってくる。そんな中、嫉妬に狂ったアーヴィンの妻ロザリンの予測不能の行動が作戦全体を混沌へと陥れてしまい…。

感想

1979年のアトランティックシティーが舞台となっており、登場人物の衣装やヘアスタイルがいろいろ凄いことになっており、現代との違いを存分に味わえる「映画見た~~!」って感じになれます。

実際の「アブスキャム事件」という収賄事件を基にしているそうですが、詐欺ストーリーなので、手に汗握る部分もそれなりにあります。

それぞれのキャラクターもめちゃめちゃ濃くて、ドン引きしながらも引き込まれていきます。どのキャラもそれぞれに突っ込みどころと共感どころがあって、そういう意味でも印象深いです。あ、にやけた男、ブラッドリー・クーパーに関しては、個人的に苦手なタイプで、どの映画でも常に共感できません。今回もいつも通りでした。


日本語では「ハッスル」というと、ノリノリな感じのイメージがありますが、英語では「詐欺」の意味でも使われます。

脱線ですが、BBCのドラマに「Hustle」という詐欺師(コンアーティスト)グループの勧善懲悪ならぬ勧悪懲悪ドラマがあって、私は全8シリーズ観ちゃっています。俳優しりとりのどこかで紹介できる日が来るといいのですが…


本題に戻します。ストーリーは、詐欺モノなので、詳しく書きませんが、結構大人で複雑な気持ちになれる感じです。明るいような酸っぱいような開き直っているような。

「感動の嵐」にも飽きたな~っと気分を変えたいときにオススメです。


2016-08-17
のろのろ


映画、「ジュリー&ジュリア」感想

「クレイマー、クレイマー」のメリル・ストリープからのハシゴです。若かりし頃のメリル・ストリープは、儚くて、弱くて、自信がない役を好演していましたが、最近のメリル・ストリープは、「強い人」の代表みたいになっていますね。でも、本作、見どころはなんといってもエイミー・アダムス!かわいぃぃ~~。セクシーなドレスを着ても、セクシーなメイクと表情でも、なんかかわいい!それがエイミー・アダムス。本作ではそのかわいさを十分ご堪能いただけます。

基本情報


邦題 ジュリー&ジュリア
原題 Julie & Julia
タイプ ドラマ
公開年 2009-08-07
監督
ノーラ・エフロン
脚本
ノーラ・エフロン
出演者
メリル・ストリープ, エイミー・アダムス
公式サイトURLhttp://bd-dvd.sonypictures.jp/julie-julia/
おすすめ度 5 (1~5点)


ストーリー


29歳の働く女性ジュリーは、小説家を志していたが、現状はつまらないOL生活。友人たちの成功を知り、落胆し、そして奮起する。
そして、憧れの料理研究家ジュリア・チャイルドの524のレシピを365日で作るという壮大な目標を立て、その様子をブログにつづる。

ジュリーの憧れの対象ジュリア・チャイルドは、夫の海外赴任でパリに渡り、フレンチに魅了される。名門料理学校ル・コルドン・ブルーに入学し、冷たい周りの反応にも負けず、食への情熱をたぎらせ、困難を乗り越えていく。そして、ジュリーが50年後に挑むことになる524のレシピをまとめた料理本を出版する。

2人の女性が奮闘する様子が交互に入れ替わりながらストーリーが進行する。


感想


この作品の主人公は、ジュリー(エイミー)であり、ジュリア(メリル)でもあるのですが、私にも自分にはできないと諦めてしまったことがある為か、ジュリーの目線により共感できました。夢をかなえて嬉しそうにしている友人と自分を見比べて、自信を無くすことって、ありますよね。うんうん。

ジュリーもそんな煮詰まったというか、閉塞感を抱えてがっかりしてしまっていて、それがなんだか身につまされました。
ジュリアも落ち込んだりしていましたが、なんというか、とてもパワフルな女性って感じが最初から伝わってきて、心配しなくても成功しそうだね…ってスルーしてしまいました。

ジュリーが凄いなと思ったところは、その目標の高さです。
「365日で524レシピを制覇する!」って、現実的に考えて厳しくないですか?
料理って、道具をそろえたり、材料をそろえたり、手順を頭に入れたりと、大変じゃないですか?

一般的な主婦が、どのくらいの頻度でレパートリーを増やすのかわかりませんが、割と同じものを繰り返し作るわけですよね。平均すると毎日1品以上の新料理に挑戦し(しかもフレンチ)、更にブログに書くって、仕事しながらやる事じゃないですよね。勢いとはいえ極端だよ~~っと、思いました。

仮に私が料理嫌いじゃなかったとしても、目標設定の時点で、週に1レシピ、10年ぐらいかかりそうです。あはは。

まぁ、こういうところが凡人と凄い人の差なんでしょう。
元々小説家を目指していたぐらいだから、書くのも得意で好きだったのでしょうけれど、人気が出て映画化されるまでになって本当によかったね!!って、心から思えます。

私自身、昨年あまり深く考えずにブログを始めて、1年継続できた時には自分でもとても驚きました。特にテーマがあるわけでも、人気があるわでもない、ひっそりとした雑談ブログですが、続けられたこと自体に励まされたというか、自信につながりました。そういう意味でもとても共感できる作品でした。

ちょっと自分に自信を持てなくて落ち込み気味な人にオススメです。
自分なりの何かに挑戦してみたくなるかもしれません。

映画、「クレイマー、クレイマー」感想+ネタバレ追記

この映画は、子供の頃、子供の立場で観た映画です。テレビで繰り返し放映していました。「クレイマー、クレイマー」が「Kramer vs. Kramer」という親権を争う裁判名であることを知ったのはずっと後になってからです。そのころから30年以上たってもずっと覚えているということ自体が驚異的です。親になったことがありませんから、親の立場では書けませんが、大人になった立場でみなおしてみました。

基本情報

邦題 クレイマー、クレイマー
原題 Kramer vs. Kramer
タイプ ドラマ
公開年 1979/12/19
監督
ロバート・ベントン
脚本
出演者
ダスティン・ホフマン, メリル・ストリープ
公式サイトURL
おすすめ度 5 (1~5点)


ストーリー


allcinemaより引用;
  テッドとジョアンナの結婚生活は8年目を迎え、一人息子ビリーも7歳となったクレイマー家。ジョアンナは、かねてより家庭を顧みず仕事優先の生活を送るテッドに不満を募らせていた。そしてある日、ついに彼女は自立を決断し、家を出て行ってしまう。一転して妻に任せっきりとなっていた家事と仕事の両立をせざるを得なくなったテッド。しかし始めは覚束ないものの、次第に2人の生活にも慣れ、これまで以上に父と子の絆を強めていく。だがそんな中、ジョアンナが突然養育権を訴えてくる。失業したことも重なってテッドに不利な形で裁判が進み、養育権はジョアンナ側に。こうして、テッドとビリーは父子最後の朝食を迎えるのだが…。



感想

メリル・ストリープ、若っつ!ダスティン・ホフマンも、若っつ!
1979年の作品で実に37年も経っているのに、ストーリーとして色あせていないところが凄いです。普遍的なテーマを扱っているからでしょうか?

いや、その頃の時代背景を知っているから懐かしく思うだけで、今の10代、20代の人にはピンとこないのかもしれません。

この40年で女性の労働環境が大きく変わったように思います。社会進出できなかった女性が、社会進出しやすくなったと思われますし、結婚後は「専業主婦」というコースは一般的でなくなったように思います。更には、「専業主婦」を望む女性も、働かざるを得ない環境にあるともいえるかもしれません。

メリル・ストリープ演じる5歳児の母親ジョアンナは、周囲に期待されるロールを全うするのが負担になり、愛する子供を置いてまで家を出てしまいます。家を出るのを止めるダスティン・ホフマン演じる夫・テッドに、「Don't make me go in there. If you do, I swear, one day, next week, maybe next year, I will go right up to the window.」と言って振り切ります。この言葉の前までは、テッドは事の深刻さを理解しておらず、いつものようになだめられると思っていたんですね。

かなり切羽詰っていますね。これ以降はネタバレ編に書きますね。



ストーリーは二人の間の溝(というか大河)を浮き彫りにするところから始まるのですが、追い詰められたジョアンナと、全く理解することができなかったテッドが非常に対照的に描かれています。

仕事人間だったテッドは、ビリー(子供)中心の生活に切り替えるのですが、うまくいかない部分も多く、大人気なく怒鳴りつけちゃったり、喧嘩しちゃったり、しながらコミュニケーションを深めていきます。これは、ジョアンナが出ていかなければ、起きえなかっただろうと思われるので、災いが転じて福となっている最も大きな部分でしょう。

学芸会へいったり、
自転車にのれるようになったり、
ジャングルジムから落ちて何針もぬったり、
そして、有名な「フレンチトースト」。最初は酷いありさまだったのですが、ビリーが家を出なければならない朝は、呼吸ぴったりのチームワークです。


仲直りのシーンで、ビリーが「僕が悪い子だったから、ママは出ていっちゃったの?」的なことを聞きます。それに対してテッドは、ビリーにこう説明します。

「ママは君のことをとても愛しているよ。パパがでも長い間ママを理想の型にはめ込もうとしたのだけど、ママはそんなタイプじゃなかったんだよ。ママはパパを幸せにするためにすごく頑張ったんだよ。でも難しくて話し合おうとしたんだけれど、パパは仕事が忙しいって、自分の事ばっかりで、聞こうとしなかったんだ。」

「パパが幸せだったら、ママは幸せなんだと思い込んでいたんだよ。でもママは実はすごく悲しかったんだ。」

「ママがこれまで家を出られなかったのは、君をとても愛していたからだよ。でもとうとう耐えられなくなってしまったんだ。だから君が原因で家を出たのではなく、パパが原因で家を出たんだよ。」

なんだか凄いです。
大人扱い?というか、ちゃんと向き合っていますね。
そして、ビリーが「Dad, I am sorry.」とか「Dad, I love you.」とか、そういう事を言うたびに、そういう文化なんだとは分かっていても、そのコミュニケーション力の高さに感動します。「ごめんなさい」はあっても、両親に「愛しているよ」なんて、言ったことがないですから。



そして、ジョアンナがニューヨークに戻ってきます。ジョアンナから語られた家を出た理由というのは、「これまでの人生ずっと誰かの母で、妻で、娘で…自分が何者かわからなかった。カリフォルニアに行って、自分を見つけて、仕事も見つけて、自分にもビリーを養えることがわかった。そして自分にとって何が最も大切かがわかったの…」と、親権を主張します。

裁判の開始ですね。タイミング悪くずっと子供との生活を優先してきたテッドは職を失ってします。

火事場の馬鹿力??
凄い強引さで、給与減も飲み込んで、クリスマス前のそぞろな時期になんとか仕事を見つけます。戦うパパです。

裁判は、お互いの悪いところを指摘しあう消耗戦です。テッドは残念ながら負けてしまい、費用がかかろうとも上訴する気満々でいたのですが、弁護士から「子供を法廷に立たせて証言させましょう」との提案に、断念します。

ジョアンナの友人マーガレットが、いつの間にかテッドの友人マーガレットに変わっていくところもジーンとします。徐々に信頼関係を気付いていき、裁判ではテッドとビリーの素晴らしい関係をジョアンナに伝えようとします。よよよ。

そして、ジョアンナがビリーを迎えにくる朝、ジョアンナは、ビリーの「家」は、既にあったことを受け止め、一緒に暮らすことを断念します。ジョアンナが一人でビリーに説明に行くところでエンディングです。お互いに折り合いがついた瞬間です。


この映画に対してずっと抱いてきたイメージは、「悲しい話」だったのですが、見返してみると、妻にとっても、夫にとっても、自分にとって大切なものは何か?を知り、それを大切にすることのきっかけとなったベストエンディングだと思えるようになりました。

映画、「レインマン」感想

トム・クルーズからのハシゴです。最低人間を演じるトムがみられます。爽やか男トムも結構いろいろな役に挑戦していますね。兄レイモンド役のダスティン・ホフマンは、隠居したら「ホフマンウィーク」を設けて彼の出演作をどっぷりつかりたいと思っているほど好きな役者さんです。1967年の作品からありますから、1週間じゃ足りないかも?彼も素晴らしい役者さんですが、出演作の選び方がいいんですね。ハズレが少ないです。


基本情報


邦題 レインマン
原題 Rain Man
タイプ ドラマ
公開年 1988-12-14
監督
バリー・レヴィンソン
脚本
バリー・モロー, ロナルド・バス
出演者
トム・クルーズ, ダスティン・ホフマン
公式サイトURL
おすすめ度 5 (1~5点)

ストーリー

ウィキペディアより引用;
チャーリー(トム・クルーズ)は高級車のディーラーをしているが経営が思わしくない。そんな彼のもとに長い間没交渉になっていた父の訃報が届く。遺産目当てに故郷にかえったチャーリーは、車とバラ以外の財産がサヴァン症候群の兄レイモンド(ダスティン・ホフマン)への信託財産として運用されることを知る。遺産を手に入れようと、チャーリーはレイモンドが入所している施設から強引にレイモンドを連れ出し、ロサンゼルスに戻ろうとするが、その道中でレイモンドの持つ特殊な才能と、幼い頃に彼と交わした交流を思い出す。

感想

序盤はチャーリー(トム)が自己中で嫌な奴すぎて、かなり苦痛です。「あ、ちょっと、何やってんの???」「やめなよ~!」とか思いながら、物語の世界に入っていきます。完全に第三者目線です。

ところが、中盤、レイモンド(ダスティン)の特異さが光ってきて、目を奪われているうちに、少しずつチャーリー(トム)と自分の目線が近づいていきます。レイモンドとの交流の中で、チャーリーが変化していくのですが、そのことによって共感しやすくなってきます。そして、チャーリーはその後もどんどん変化していき、感動のエンディングへと導かれます。

原作者=脚本家だとパワフルですね。作者が伝えたいことがしっかりプロットされ伝わってきます。この作品も隠居を待たずにみなおしたいと思ったのですが、Amazonビデオで観られないので、もうしばらく待ってみることにします。2014年にデジタルリマスターされたりブルーレイ化されたりしていますから、そのうちAmazonビデオで見られるようになるかもしれませんし。


2016-08-12
のろのろ


映画、「バニラ・スカイ」感想+ネタバレ追記

キャメロン・ディアスとペネロペ・クルスが共演した別のスリラー映画へハシゴです。主人公がトム・クルーズのこれまた豪華キャストです。明るい男トム・クルーズのイメージが崩れるかもしれません。ある意味イケメンを捨てた演技も見所です。そしてストーリーもキャストに負けていません。おそらく全く知らない役者さんたちでも同じように観はまっただろうとおもいます。

基本情報


邦題 バニラ・スカイ
原題 Vanilla Sky
タイプ スリラー 
公開年 2001-12-10
監督
キャメロン・クロウ
原作者

出演者
トム・クルーズ, キャメロン・ディアス, ペネロペ・クルス
公式サイトURL
おすすめ度 5 (1~5点)

ストーリー


ウィキペディアより引用;
殺人容疑で逮捕された仮面の男・デイヴィッドと、精神分析医マッケイブの取り調べ室での会話を軸に、ストーリーは進む。
出版界の王様と言われていたデイヴィッドの父・デイヴィッド シニアが交通事故で死亡し、父の経営する大手出版社の株式51%を引き継いだ、富豪で若き実力者でプレイボーイのデヴィッドは、自分の誕生日パーティーで親友・ブライアンの恋人のソフィアに一目惚れしてしまう。それに気付いたデイヴィッドのセックスフレンド・ジュリーは、嫉妬のあまり彼と共に自動車事故による無理心中を図ろうとするが未遂に終わった。
運転していたジェリーは死亡、助手席にいたデヴィッドも重体であった。3週間の昏睡状態から目覚めると、事故のせいでハンサムな彼の顔は見るも無惨なものになってしまった……。この事故を契機にデヴィッドの部下の7人の老いた重役達は、会社を乗っ取ろうと策略するが、醜くなった顔のせいで、デヴィッドの性格も段々と歪んでいく……。

感想


兎にも角にもストーリーが秀逸です。交通事故の前と後で、外見(=顔)が大きく変わってしまったのですが、この事故が原因で内面もまた破壊的に大きく変化します。

ある事柄が一つの結果を生み、その結果が原因に転じて次の結果を生み…と連なりながら話が進む中で、この内面の変遷と外部環境の変化が連動しています。

観ている方としては、「そっちへ行ってはいけない感」を感じながら、ずぶずぶと深入りし、袋小路にはまっていく主人公を無力感と共に鑑賞するしかありませんでした。


この映画のとても凄いと思うところは、観る人によってかなり解釈が異なり、さらに自分の解釈を披露したい人が多かった点です。映画好きにも、語りたがる人とそうでない人がいますが、普段は自らの解釈を披露したりしない人達までが、ああでもない、こうでもないと、意見交換をしているのを見て驚いたことを、映画の内容よりもよく覚えています。(飽くまで私の周囲ですが…)

「話題作」って、こういう事なんじゃないかな?